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陸軍省軍務局と政治

軍備充実の政策形成過程

陸軍省軍務局と政治

昭和戦前期の陸軍が果たした役割を「予算編成過程の考察」という新たな角度で分析。

著者 大前 信也
出版年月日 2017/02/28
ISBN 9784829507056
判型・ページ数 A5・250ページ
定価 本体3,200円+税
在庫 在庫あり
 

目次

第一章 政軍関係と陸軍省軍務局
政治介入の組織的基盤/陸軍における軍務局軍事課の位置/昭和11年7月陸軍省官制改正の経緯/昭和11年7月陸軍省官制改正の結果
第二章 陸軍予算編成の制度的枠組み
明治憲法下の予算編成過程/法規の定める陸軍予算の編成手順/予算についての各部局の権限(陸軍省、参謀本部、省部関係の規定)
第三章 予算編成をめぐる陸軍内の部局間関係
昭和戦前期の省部関係/軍務局軍事課による統制/軍事課予算班の部内統制/大蔵省の役割を担う予算班/統制の手段としての機密費/陸軍予算編成における軍事課‐主計課関係/陸軍予算の編成過程/一般新規要求と軍備充実計画/省議での調整とコンセンサス/軍備計画策定における参謀本部の役割
第四章 昭和10年度陸軍予算編成
軍事課予算班長の仕事/陸軍部内の予算編成作業/概算要求の大蔵省査定と陸軍/復活要求と陸軍/予算閣議での妥結/復活要求をめぐる紛糾/幕僚の進言と大臣の決断/参謀本部との覚書交換/予算審議に備えての議会対策
第五章 昭和8、9、10年度の陸軍機密費
機密費分析の意味/機密費の管理システム/陸軍予算の構成と機密費/機密費の取扱い規則の変遷/機密費関係書類の取扱い/機密費の使途と受領者/機密費の交付/満洲事件費機密費のボリューム/関東軍の機密費逆送/他省機密費との比較/二・二六事件に伴う機密費交付/機密費の使用報告/軍事課予算班による使途のチェック/機密費管理の実態/機密費と陸軍軍政/機密費と軍事課予算班長/機密費使途の陸相宛報告/参謀本部の謀略用経費/機密費掌握の意味

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内容説明

昭和戦前期の陸軍が果たした役割を「予算編成過程の考察」という新たな角度で分析。陸軍予算編成の実態、陸軍と大蔵省・帝国議会との関係などの検討から政策形成の構図を解明する。

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