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ハンガリー公使大久保利隆が見た三国同盟

ある外交官の戦時秘話

ハンガリー公使大久保利隆が見た三国同盟

“ドイツは必ず負ける!それも1年から1年半後に”  枢軸同盟国の不利を伝え、一日も早い終戦を説いた外交官の生涯を描いた評伝。

著者 高川 邦子
出版年月日 2015/07/15
ISBN 9784829506547
判型・ページ数 4-6・330ページ
定価 本体2,500円+税
在庫 在庫あり
 

目次

第一章 ブダペストへの道
出発/生い立ち/若き外交官として/親族が分断された二・二六事件/盧溝橋事件―「こんなことをしていたら大戦争になる!」/日独伊防共協定の成立/防共協定強化推進派からの脅し/ヨーロッパ開戦と貿易省創設騒動/「バスに乗り遅れるな!」/松岡人事旋風と独ソ開戦の気配/ブダペスト着任/軍人外交の頂点――大島駐独大使/英米による日本の外交電解読
第二章 合い言葉は「トリアノン」――大戦間期のハンガリー
ドナウの真珠/日本とハンガリー/第一次世界大戦とハンガリー/屈辱のトリアノン条約―一九二〇年代/ドイツへの傾倒―一九三〇年代/ドイツと英米のはざま―「不本意な衛星国」
第三章 「ヒトラーのあやつり人形」――一九四一年
松岡外相のヨーロッパ訪問/ベルリン、ローマの松岡外相/追い詰められたハンガリー/戦争の足音/ブダペストのソ連公使/独ソ開戦、ハンガリーの参戦/ブダペストのアメリカ公使/ベルリンからの使者/すれ違う日独/踊るあやつり人形―対米英開戦/ハンガリー軍第一陣の帰還式
第四章 ベルリンの在欧大公使会議――一九四二年
増派vs領土/「ヒトラーの外交官」とナチス外交/ハンガリーとドイツ―二つの棘/コーカサスの石油争奪戦/しのびよる暗い影/ベルリンの在欧大公使会議/大島大使の二つの電報/ドン川の枢軸同盟軍
第五章 枢軸同盟の崩壊――一九四三年
スターリングラードとヴォロネジの敗北/現れ始めた日本への不満/日ソビザ交渉と「ミイラになった」連絡使節団/カーライ政権、苦境に/懲罰の降格人事/ローマ・スイスへの旅/捨て身のブダペスト電/イタリア降伏す/帰朝命令は下りた、ビザは下りるか/ブダペストからトルコへ/ソ連横断/新京、そして東京
第六章 御進講と外務省軽井沢事務所――一九四四~四五年八月一五日
「ドイツはもって、あと一年から一年半」/皇居へ/待命の一年/本土空襲激化/迫る敗戦/意外な辞令/軽井沢着任とドイツの降伏/三笠ホテルの外務省軽井沢事務所/軽井沢のスイス公使館/長い夏
終章 戦後の復興とともに
それぞれの終戦/軽井沢事務所最後の業務/軍事裁判/憲法改正調査団の一員として/外交官に復帰し、経済外交に
〈附録〉
大久保利隆著『回想―欧州の一角から見た第二次世界大戦と日本の外交』
大久保利隆年表
参考文献

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内容説明

“ドイツは必ず負ける!それも1年から1年半後に”

 

枢軸同盟国の不利を日本に伝え、一日も早い終戦を説いた外交官の生涯を描いた評伝。

対ソ開戦を本国に具申しようとした大島駐独大使と対立し降格された大久保は、決死の覚悟でソ連経由で帰国。欧州情勢の真相と一日も早い終戦を説いて回り、天皇にも「御進講」の機会を得た。

そして戦況悪化による中立国外交団の軽井沢疎開にともない、外務省軽井沢事務所長を務めた。

大久保は戦後になって、欧州で見た三国同盟の実像を回想録にまとめたが、これを広く公表することを許さなかった。

戦後70周年の今年、大久保の孫にあたる著者によって、この回想録を検証した評伝が完成。

本書巻末に、大久保の回想録全文を掲載。

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