書籍名検索
著者名検索
刊行順検索
芙蓉選書ピクシス−Pyxis (ピクシスは、88星座の「羅針盤座」のこと)
●芙蓉選書ピクシス-2
あるエリート官僚の昭和秘史
『武部六蔵日記』を読む
古川隆久著
四六判ソフトカバー226頁 1,890円  本体 1,800円
ISBN4-8295-0374-2〈200603〉
満洲国の日本人官僚の頂点である国務院総務長官を務めた
武部六蔵(1893-1958)

彼の日記は、旧満州の政治・社会状況について、これほど詳細に伝えるものはないといわれるほどの第一級史料。この日記のハイライトを紹介し、ひとりのエリート官僚の肉声を通して昭和史の裏面を読む!

◎何が浮かび上がってくるのか………
「満洲国という国家がいかに無理に無理を重ねた砂上の楼閣であったかということである」
「現在の日本には植民地はないし、政治勢力としての軍部も存在しない。しかし、官僚が政治を動かそうとしたりする可能性や、アジアの人々への偏見から問題を起こす可能性は残っている。特に満洲国を含め、近代日本の植民地支配を正当化する論調は、歴史研究が進んだ現在でさえ残っている。結局『武部六蔵日記』は、筋の通らないことは長続きしないことを植民地統治や戦時下の日本の政治の見聞を通して後世の人々に訴えているのである」

本書の内容
第一章 日記が始まるまで 
  武部の生い立ち/武部の官界入り/武部の渡満
第二章 皇帝溥儀 
  溥儀の訪日/溥儀の実像
第三章 現地の人々 
  張燕卿の招宴/親善と不信/阿片と抗日運動
第四章 関東軍 
  治外法権撤廃・満鉄付属地行政権移譲問題/高まる関東軍への政治不満/協和会問題
第五章 満洲の日本人 
  松岡洋右と鮎川義介/日本人住民たち/さまざまな日本人たち
第六章 満洲から見た日本と中国 
  二・二六事件と軍閥抗争/日本の政局と外交/日中戦争
第七章 日本に戻って 
  帰国/国策会社の設立/陸軍との駆け引き
第八章 企画院次長として 
  国策立案の中枢へ/多忙な日々/貿易省問題の挫折/陸軍の政策立案に携わる
第九章 再び渡満、抑留、帰国 
   満洲国総務長官/敗戦と抑留

Copyright (C) 2007 FuyoShoboShuppan Corporation. All Rights Reserved.