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近現代史
東郷平八郎 空白の四年間
遠藤 昭著
四六判ソフトカバー 190頁
1,890円 本体1,800円
ISBN4-8295-0367-X 〈2005.11〉
東郷平八郎の功績は、「日露戦争大勝利」だけではない。後の対米作戦に備えた巨大プロジェクトを推進していた。

東郷の伝記、東郷に関する辞典記述は、なぜか日本海海戦勝利後の4年間の海軍軍令部長時代の業績が欠落している。この時期、東郷は太平洋での将来の対米戦争に必要な軍艦の研究を進め、不敗艦隊としての「八八艦隊」の建設を決定している。

国家予算の43%を投じた巨大プロジェクト「八八艦隊の建設」が始まった明治42年に東郷は第一線を退き、大正期は東宮の教育に専念しているが、昭和に入ってからも、対米作戦の決定に際して強い発言力を持っていた。これまで見落とされてきた4年間の東郷の業績を詳述し、「八八艦隊」計画の創案者として再評価した初めての評伝。

本書の内容について
第一部 日本海軍のエリート東郷平八郎

第一章 生まれも育ちもエリート
強運だけではない/日本を牛耳った加治屋町の隣人たち/若き戦歴/海軍での初陣/維新戦争中の活躍/英国留学/艦隊勤務

第二章 艦長から長官に
壬午の変/明治一五年の日本海軍/世界軍艦事情/明治一九年の日本海軍のよろめき/
海軍大臣の職能/平八郎の艦隊復帰/イギリス商船「高陞号」を撃沈する/
日本海軍、黄海決戦に勝つ/東郷艦隊の台湾占領

第三章 日露戦争
三国干渉/臥薪嘗胆の一〇年/六六艦隊の建設/北清事変/連合艦隊司令長官東郷平八郎の誕生/さらなる艦隊増強/艦砲の話/主砲射撃と副砲射撃の違い/射撃指揮法/艦砲射撃のいろいろ/日露開戦当時の彼我の体勢/日露戦争の最初の海戦(仁川沖海戦)/旅順港包囲作戦/沈没艦の補充/黄海海戦/旅順艦隊の全滅

第四章 日本海海戦勝利の真因

第二部 作戦家としての東郷平八郎(軍令部長時代)

第一章 軍令部長東郷平八郎の誕生
精魂果てる/戦艦新時代の夜明け/日本の懸念

第二章 実験艦建造時代
新型戦艦の検討/超弩級艦の誕生/新型艦隊の検討/海戦技術の改良成果/タービン機関の採用/軍艦用汽缶の発達/軍艦機関の発達/汽缶と機関の実験/高速通報艦「最上」/砲熕兵装の新企画/新型魚雷の搭載/新戦艦「香取」と「鹿島」/潜水艦の採用/白色艦隊の来航/日本海軍の対応/戊申海軍大演習/八隻戦隊の検討
【資料】戊申海軍大演習

第三章 試作艦時代

第三部 その後の日本艦隊

第一章 八八艦隊量産時代と第一次大戦
東郷の足跡/国防方針の制定/当初の八八艦隊計画/軍備補充費の設定/明治四三年度の軍備補充費の設定/防務会議の開催

第二章 高速戦艦一二隻量産
アメリカの驚愕/日本海軍の対策/対米作戦準備/新戦艦主砲の検討/対米戦略/ワシントン海軍軍縮会議/ロンドン海軍軍縮会議
【資料】主力艦の主砲に関する件
  付論  技術進歩の標準的なパターン

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