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軍事・戦争
イギリスと第一次世界大戦
-歴史論争をめぐる考察
ブライアン・ボンド著
川村康之訳・石津朋之解説
A5判上製本 224頁 3.675円 本体 3,500円
ISBN4-8295-0372-6(2006.02)
“不必要だった戦争” “勝利なき戦争” “恐怖と無益な戦争の典型”
イギリスではこうした否定的評価が多いのはなぜか?
有名な反戦映画『西部戦線異状なし』などによってイギリスの軍事的成功が歪められていった過程を鮮明に描く!
有名な反戦映画『西部戦線異状なし』(All Quiet on the Western Front)などの影響で、イギリス国民にはこうした否定的評価が多い。本書は、第一次世界大戦でのイギリスの軍事的成功が、こうした文学領域の「神話」によっていかに歪められたかを鮮明に描いた作品!

特に西部戦線でのイギリス陸軍の役割への否定的評価がどう根付いていったかを、戦間期、A大戦見直し作業が行われた1960年代、B1990年代、の3つの時代に分けて考察し、現代に至ってようやく第一次世界大戦を正当な視点で評価できるようになったと結論づける。

イギリスを代表する軍事史家の原著と、ほぼ同頁数の充実した解題・解説論文で構成。

本書の内容
1.必要な戦争 1914-1948年
▼第一次世界大戦でイギリスが果たした役割に対する従来の否定的評価に疑問を提示する。
2.「さらば古きものよ」 1919-1933年
▼1920年代の文学・演劇・映画のなどがイギリス国民のイメージ形成に与えた影響を考える。
3.ロバとフランダースの泥沼-1960年の戦争の再発見
▼ヴェトナム戦争と世界規模の反戦運動に象徴される1960年代に、文学・演劇・テレビなどによって改めて第一次世界大戦への関心が喚起されたことと、それが国民のイメージ形成にどうつながったかを考える。 
4.考えられないことを考える-歴史としての第一次世界大戦
▼第一次世界大戦を「神話」としてではなく歴史として見直そうとする近年の研究成果を紹介する。
【解説1】ブライアン・ボンドと『西部戦線異状あり』 石津朋之
戦争の勝利と敗北/第一次政界大戦とは何だったのか/イギリスにとっての第一次世界大戦/「文化的現実」としての第一次世界大戦
【解説2】一九一四年の「時代精神」 石津朋之
背景−ボーア戦争から第一次世界大戦まで/戦略の形成−フランスの事例を中心に/「戦略環境」/「国内要因」/「時代精神」

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