第1章 エア・パワー——その過去、現在、将来
石津朋之(防衛研究所戦史部主任研究官)
エア・パワー及び空軍戦略の理論と歴史を概観し、その本質に迫るとともに、エア・パワーの将来像についても検討する。
第2章 ドゥーエの戦略思想
瀬井勝公(統合幕僚学校主任研究官)
エア・パワーの意義と運用方法を考察し、イタリアの国防を論じたことで知られるドゥーエの空軍戦略を考察する。
第3章 戦略爆撃思想の系譜
永末 聡(ロンドン大学キングスカレッジ大学院生)
歴史的視点からアプローチし、イギリス及びアメリカの経験を題材にとりながら、戦略爆撃思想の形成と発展を描く。
第4章 海軍におけるエア・パワーの発展
塚本勝也(防衛研究所研究部助手)
海軍のエア・パワーの中核である空母の発展について、日本、イギリス、アメリカの事例に焦点をあて論ずる。
第5章 第二次世界大戦までの日本陸海軍の航空運用思想
立川京一(防衛研究所戦史部主任研究官)
20世紀初頭のエア・パワー導入期からの航空運用思想の生成・発展の過程、航空戦力の位置付け・役割を論ずる。
第6章 自衛隊のエア・パワーの発展と意義
道下徳成(防衛研究所研究部主任研究官)
冷戦期には防空・対潜水艦戦で発展を遂げ、80年代にはシーレーン防衛で重要な役割を果たすようになったことを論ずる。
第7章 一九四五年以降のアメリカのエア・パワー
源田 孝(航空自衛隊幹部学校主任教官)
アメリカ空軍が、アメリカの抑止力の中核として常に精強であることを求められてきた事実を論ずる。
第8章 実戦に見る現代のエア・パワー—湾岸戦争とコソヴォ紛争
ベンジャミン・ランベス(米国ランド研究所上級研究員)/進藤裕之訳
限界を理解し、実現可能な作戦実行に無制限に投入された場合にのみ、決定的な役割を果たすことを両紛争を例に論ずる。
第9章 弱者にとってのエア・パワー
フィリップ・セイビン(ロンドン大学キングスカレッジ教授 )/永末 聡訳
弱小国が取り得る対抗手段、弱小国が勝利する可能性を、過去の航空戦の事例を多く紹介しながら、包括的に考察する。
第10章 ドクトリンの意義とその概念に関する考察
荒木淳一(航空幕僚監部防衛部防衛課編成班長)
戦争及び戦略研究の重要な鍵となるドクトリンの意義と概念を理解するための視点を提供する。
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